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宮古諸島の自然-美しき海、島々、生き物-
視点 野鳥観察〜島を歩けば野鳥に当たる〜







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地図
=水辺の鳥から山野の鳥まで多くの鳥を観察できる。
=島に飛んでくるサシバの観察地。
=シギ、チドリ、サギなどの観察地。
=アジサシなどの観察地。

これまでに宮古諸島で確認されている鳥類は約200種。とりわけ数が多いわけではないが、宮古の島々は、実は野鳥の観察地としては非常に恵まれた場所だ。大きな山のない平坦な地形は、鳥の姿を発見しやすい。

キジバト、シジュウカラのようにここで一生を過すものもいれば、通過する鳥もいる。春と秋に飛来し、夏鳥と冬鳥のように一時的に留まる鳥もいる。見られる種類も多ければ、個体数も多い。本州各地を出発した渡り鳥は南下に連れて群れを合流していき、宮古を訪れる頃には群れの数が膨れているからだ。

観察ポイントは多々あり、場所によって見られる鳥も違う。詳細は図を参照いただくとして、ここでは観光がてら気軽に観察できる野鳥をご紹介したい。

サシバ 渡り鳥サシバは苦労人
10月に飛来するサシバ
民謡や民話に登場するほど、地元では身近な存在だ。宮古にたどりついたとき、サシバはみな疲れてヘトヘトだ。沖縄本島〜宮古諸島間約300キロメートルを休みなく飛んでくるため、かなり体力を消耗している。ときどき力尽きてリーフに取り残されているものも見つかるぐらいだ。
島から発つときもやはり苦労している。曇天・雨天順延、渡りの方向決定を太陽に頼っているので天気が悪いと出発できないらしい。よくガイドブックなどに曇り空の下、サシバが群れで漂っている写真が載っているが、あれは出発をためらっている姿なのだ。

宮古のウズラは女性優位
島に暮らす個性豊かな鳥たちにも注目したい。ユニークなのはミフウズラ。よくキビ畑の農道を親鳥とヒナ鳥が睦まじく歩いている。見つけたら足元を観察しよう。本州のウズラと異なり、後爪がないのが特徴だ。
見た目だけでなく、つがいのスタイルも変わっている。1羽のメスが多数のオスとつがう。一夫多妻の逆、一妻多夫なのだ。そしてヒナを連れているのも母鳥ではなく、実は父鳥。卵の温めも子育てもオスが担当する。

野鳥の方から近くに来てくれるのがこの島のいいところ。ほんの少し予備知識を頭に入れておけば、初心者でも楽しめるだろう。
岡 徹 岡 徹

沖縄県立翔南高等学校教諭
宮古野鳥の会会長
那覇市出身
サシバの親子観察会等を開催、ツマグロゼミの研究をライフワークとする。