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●喜如嘉の芭蕉布とは
芭蕉布  

 芭蕉布は、沖縄の織物素材の代表的な一つである。 古い書物の中には13世紀頃からすでに芭蕉布は織られており、15世紀には現在の工程と同じ技法を使っていたと記されている。又、大交易時代や薩摩侵入後は、献上品や貢納品として大きな役割を果たしてきた。

 芭蕉布は、植物の糸芭蕉からとれる糸で織られる。芭蕉には3種類あり、実芭蕉(バナナ)、花芭蕉、糸芭蕉がある。芭蕉布は、糸芭蕉を使う。

 太陽の陽を浴びて育った糸芭蕉は、刈り採り時期になると原木を倒し繊維を取り出していく。上質な繊維になると着尺に使われ、その他は座布団などの小物、帯地やネクタイ等 に繊維の質で分けられ る。

 糸芭蕉から原皮が採れるまでには約3年の成熟を待たなければならない。さらに着尺一尺分に約200本の原木が必要とされる。芭蕉栽培から糸積み、織上げるまで一貫した手作業には、とてつもない時間と根気を必要とする。仕上がった芭蕉布は、とても風通しがよくて軽くて暑い沖縄の気候に最適な織物である。

現在は大宜味村の喜如嘉にその伝統が受け継がれている。

 
 染料には主に琉球藍と車輪梅(シャリンバイ)が使われる。糸芭蕉の繊維の色を地色とし、紺(琉球藍)と茶(車輪梅)等で絣模様を表現する。

 芭蕉布の絣柄の染織は他の絣とは異なり絵図を用いず絣柄にしたがって計算し、絣括りをおこなう。


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