人類学は何を語っているか
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オーストロネシア語族とラピタ人 スペース
オーストロネシア語族の東への移動は大きく分けて二つの波があったと考えられているが、二回目の大移動、アジアのモンゴロイドたちが琉球列島を含む台湾あたりから東へと移動をはじめたのは、今からおよそ6000年前といわれている。仮に、バヌアツで発見された5000年前の縄文式土器がこの移動の流れに乗って到着したものであるのならば、縄文人とオーストロネシア語族は同じルーツの人々と考えられる。この謎を解明する鍵を握っているのが「ラピタ人」といわれている。ラピタ人は、今からおよそ3600年前、インドネシアのビスマルク諸島に突如姿をあらわし、バヌアツ、ニューカレドニアを経て、ついには西ポリネシアのトンガ、サモアにも居住を始める。2000年前頃には再び拡散を開始し、クック諸島、ソシエテ諸島、マルケサス諸島など東ポリネシアに到着し、西暦1000年頃には、イースター島、ニュージーランドに到着している。かれらラピタ人は、高度な土器文化と栽培食物を運んだ「海のモンゴロイド集団」の一団であり、人類史上初めて、南太平洋の島々に住み着いた人々といわれる。長い間土器を持たなかった太平洋地域にあって、高度な技術「ラピタ土器」を残したラピタ人はアジア人とポリネシア人をつなぐミッシング・リングとして注目を集めている。
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